◆イタリア視察研修を実施しました
協会では、11月8日から11月15日の日程で、会員を対象としたイタリアの「アグリツーリズモ」「アルベルゴ・ディフーゾ」を視察する研修を実施しました。
今回は、先進国での取組みを日本の「農泊」推進のヒントにすることをテーマに小平町農泊ビジネス推進協議会様、八幡平DMO様、株式会社クレセント様、全国農業協同組合連合会(JA全農)様、農林中央金庫様等の農泊実践者や支援する団体の皆さまにご参加いただきました。
視察研修では、「アグリツーリズモ」や「アルベルゴ・ディフーゾ」の施設に宿泊するだけでなく、施設が提供するチーズづくり体験、イタリアの家庭料理体験、地域の方々との交流も実施しました。
【研修後記】
イタリア版の農泊である「アグリツーリズモ」、および、地域の空き家を活用した分散型地域交流ホテルとも言うべき「アルベルゴ・ディフーゾ」の視察、調査に行って参りました。
専門家による完璧なイタリア語通訳付き、また移動はすべて専用バス、という至れり尽くせりの研修でした。宿泊、視察先は、①アグリツーリズモ単体施設、②アルベルゴ・ディフーゾ単体施設、③アグリツーリズモ+アルベルゴ・ディフーゾ両方認証施設、の3パターン全て体験できました。
観光による農業地域の経済的な再生、過疎地域に移住者を呼び込む、といった日本と同様の課題に取り組み、様々な小さな成功を実現しているオーナーの皆さんに長時間にわたりインタビューを敢行しました。彼らとの意見交換から宿泊施設運営や地域連携の在り方だけでなく、農業者として、また地域コミュニティの一員としての志、哲学まで学ぶことができました。
日本でも同様の志を以て取り組んでいる農泊実践者の皆さんがたくさんいらっしゃることが思い浮かび、イタリアのよいところ、取り入れられるところを取り込んでやっていけば(まねるはまなぶの第一歩!)、農泊成功の近道を辿ることが出来るのではないか、と期待感に満ちて帰国の途につきました。
10月28日に「日伊国際農泊シンポジウム」が開催されたところでもあり、近年イタリアの田園地域の農村観光振興施策には関心が寄せられています。そしてこの視察研修に参加された皆さんも、大変刺激を受けてきたようでした。
日本ファームステイ協会では、毎年、実践者向けの農泊海外視察研修ツアーを企画実施致しますので、随時こちらのメールマガジンでもお知らせしていきます。また、海外視察にご興味ありましたら合わせてご一報ください。実りある研修を企画、催行いたします。
(事務局:大野)
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