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〜冬の頃の郷土料理を楽しむ〜
雪が山を包みこみ、大地を覆うと畑仕事もしばしひと休み。気の合う仲間が料理を持ち寄り集まって、それぞれの家庭に伝わる味を楽しむひとときから、新しい料理が生まれます。 材料は、いずれも4人分です。
【出典】
やまがた郷土料理探訪
(山形県グリーン・ツーリズム推進協議会編集、(株)大風印刷発行、1冊:1,296円
納豆汁
かつては、各家庭で作られていた納豆。この納豆をすってみそ汁に溶かし入れた納豆汁は、体をほかほか温めてくれます。いろいろな具が入りますが、欠かせないのが里芋の茎(現在ではからとり専用のいもを栽培)を干して作った「からとり(いもがら)」です。
どんがら汁
寒の時期、真鱈をぶつ切りにし、内臓も含めて煮込んだどんがら汁は、冬の庄内日本海の名物料理です。この時期は、内陸の人々も「寒鱈」を求めて、庄内に向かいます。
くきたち干しの煮物(やまがた郷土料理探訪P59)
野菜が少なくなる、冬期間の保存食。
くきたち干しとは、とう立ちした花茎を、春先に軽く茹でて天日で干したもので、葉物野菜がなくなる冬期間の貴重な食材です。打ち豆を入れると植物性たんぱく質を補給することができ、油を使ってビタミンAの吸収率を上げる、栄養的にも理にかなった料理です。
鮭とうどんのあんかけ(やまがた郷土料理探訪P62)
庄内の食に見る、関西文化の名残。
5月に開催される酒田まつりには、あんかけうどんが欠かせません。スーパーマーケットなどにも並ぶ、地域を代表する季節の郷土食です。
塩引きずし(やまがた郷土料理探訪P70)
めでたい紅白の彩り、祝い事や雛祭りに。
紅白の色どりがめでたいと、昔から米沢ではお祝いの席で食べられていました。紅鮭に塩を振り薄切りして押したすしです。紅鮭のおいしさと、すし飯のあっさりした味とが融合した、とても味わい深い郷土料理です。
昆布巻きニシン
昆布は「喜ぶ」の言葉にかけて、正月の鏡飾りにも用いられている一家発展の縁起ものです。 おせち料理には、欠かせない一品です。
バックナンバー:
春の郷土料理
夏の郷土料理
秋の郷土料理
冬の郷土料理
街道と最上川舟運による食文化
食文化マップ(表
)
やまがた春告絵巻(裏)
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